メタデータを活用した新しい観測データベースの利用へ

観測データベースに関する現状の問題点

観測データベースに関する現状の問題点

これまでの超高層大気の地上観測データは、観測を行った機関毎にデータベース化され、公開されるものの、それらが多種類かつ膨大であるため、実際に観測に関わった研究者やその分野の専門家以外にとって、観測データやデータの詳細情報を見つけることが難しいという問題がありました。

IUGONETによる問題解決への取り組み

メタデータを利用した新しい観測データベース利用

この問題を解決するために、IUGONETは、観測データからメタデータ(※1)を抽出してデータベース化し、インターネット上で共有するシステムを構築します。これがIUGONETメタデータ・データベースです。これによって、複数の機関が分散管理している多様な観測データのメタデータに対する横断検索が可能になります。代表的なメタデータである観測データの所在情報を基に、観測データに達することが可能になります。この様に、IUGONETメタデータ・データベースがもたらす様々な観測データへの著しいデータアクセシビリティの向上が、分野横断的研究を促進すると期待されます。

※1: メタデータとは、データそのもの(実データ)ではなく、そのデータに付帯した情報を意味します。超高層分野の観測データのメタデータの一例としては、観測日時、観測地点、装置の種類、観測データの所在などが挙げられます。

メタデータ・データベースの概要

開発中のメタデータ検索システム

IUGONETメタデータ・データベースは、2012年3月に正式公開しました。ユーザーは、Webブラウザを用いてIUGONETメタデータ・データベースにアクセスし、観測データの所在情報を含む様々なメタデータを取得できるようになります。提供予定メタデータ一覧のメタデータを順次公開しています。 メタデータ公開の進捗状況はこちらから一覧としてご確認頂けます。

公開中のメタデータ検索システム

なお、IUGONETメタデータ・データベースは、学術機関リポジトリで広く利用実績のあるDSpace※2)をベースに独自のカスタマイズを加えて構築しています。登録されるメタデータは、IUGONET共通メタデータフォーマットに則って作成されています。また、解析ソフトウェアUDASとの将来的な連携や、検索結果の他サイトからの利用も想定し、OpenSearchの機能も実装しています。

※2: リポジトリソフトウェアの一種。デジタルコンテンツとそのメタデータの登録・収集・検索などのサービスを行う。