標準化フレームワーク IUWAF (IUGONET Universal Web Application Framework)

第二期IUGONETウェブサービスの基盤 (いわゆるカーネル) には、他分野での利用も可能にするための抽象設計が取り入れられています。太陽地球系科学データに限らず、例えば、測定データ、資料データ、あるいは文学史料のような非物理データへの応用も可能で、実際にIUWAFを使った様々なサービスの稼働が始まっています。

IUWAFは柔軟性と拡張性を持つフレームです。建物に例えると大柱や骨格であり、その内部は自由にデザインすることができます。大きなフローチャートはそのままに、入力部 (データフォーマット)、データの保存方式 (レイアウトパターン)、出力部 (画面やI/Fでの見せ方) など、サービスに依存する部分のみを基本系に沿ってアレンジするのみで、IUGONETのようなサービスを圧倒的に短い期間で構成することが可能です。足りないパーツは差し込む、不要なパーツは外すことで、例えばIUGONETのウェブサービスが備えるSPEDASとは別の解析ソフトウェアを搭載することも可能です。IUWAFは、IUGONETプロジェクトとICT企業が協業し、そのノウハウを組み合わせて相乗効果を得る形態で開発されています。最前線で使うための性能も備えている一方で、徹底的なシンプル化、スマート化により、運用に求められるコストの低減も計られています。

標準化プロジェクト発足の背景

政府が掲げる「第四次産業革命」のように、日本が世界をリードしていくためには、産業構造そのものを見直し、再興していくことが重要かつ急務と言われています。学術においても、「第4の科学」と呼ばれるように、分野の垣根を越えた融合型研究、データを駆使したデータ駆動型科学の重要性が認識され、先端的な取り組みが開始されています。産業、学術ともに、新しい成果の創出が、これまでにない速さで求められています。

IUGONETは、第二期の2016年に標準化プロジェクトを立ち上げました。ウェブサービス、解析ソフトウェアはもちろん、周辺のプロダクトなど、テクノロジーを必要とするすべての場面に標準化の思想を導入し、共通化し、研究現場に迅速に投入することで、研究活動を加速させようとの狙いです。

標準化プロジェクトによる効果と今後

既に太陽地球系科学の隣接プロジェクトとの間で資源やノウハウの共有が開始され、投入の迅速化、費用の低減が実現されているとともに、二次効果として、プロジェクト間の協力関係も一層強固なものになりつつあります。また、異分野との協調により、分野間の'障壁'を取り去るという、まさに分野融合研究が掲げる「分野の親密化」も実現されつつあります。標準化そのものに携わるプロジェクトとの議論、提携先との必要条件の掘り起し、その普及により、スピード感のある学術界を構成していくことに努めます。

ライセンスについて

IUWAFはソフトウェアです。以下の条件に適合する範囲であれば、自由に改変して利用することができます。

1. 本ソフトウェアを再配布しないこと。

2. 本ソフトウェアを利用するサービスは非営利であること。第三者から対価を得ないこと。

3. 本プロジェクト (IUGONET) に損害を与えないこと。

IUWAFは、IUGONETが認めた場合のみ提供します。提供の際は、利用規約書 (別途) のご確認とその締結が必要です。