データ解析ソフトウェア

解析ソフトウェアの概要

本プロジェクトでは、IUGONET所属機関が所有する超高層大気の地上観測データを表示、解析するためのソフトウェアを提供する予定です。

この解析ソフトウェアは、太陽地球系物理学の分野で広く普及しているプログラミング言語 Interactive Data Language (IDL) で書かれています。同じくIDLで書かれたTHEMIS衛星データの解析ソフトウェア Themis Data Analysis Software suite (TDAS)のサブルーチン群を取り込むことで、時系列データの表示や解析を容易にします。また、TDASは内部磁気圏探査ミッションERG(Energization and Radiation in Geospace) のデータ解析ソフトウェアとして採用が検討されており、ERGサイエンスセンターと協力しながら開発を行っています。

解析ソフトウェアの特徴

図1:2003年における各種データの時系列プロットと太陽の2次元画像。

TDASは、インターネットを利用してデータにアクセスし、ユーザーのコンピュータ上に自動的にデータをダウンロードします。これにより、ユーザーはデータがどこに置かれているかを意識せず、データを取得し解析することが可能となります。本プロジェクトでも、この機能を利用し、IUGONET所属機関が選択的に公開するデータを取得、解析することができます。

TDASには、主に時系列データの表示や解析を得意とするサブルーチンが用意されています。これにより、様々な異なる種類の時系列データを、簡単に並べて表示することができます。また、太陽やオーロラといった2次元画像データを表示できるツールの開発も行っています。図1に、時系列データ表示、画像データ表示のサンプルを示します。

図2:TDASのGUIに、IUGONETの観測データを追加した例。

解析ソフトウェアは、キーボードを使ってコマンドを直接入力するCUI(Character User Interface)だけでなく、初心者にも簡単に操作できるGUI(Graphical User Interface)も用意する予定です(図2は、GUIのイメージです)。また、IDL Virtual Machineを利用することで、有償のIDLライセンスを持たないユーザーも、IUGONETが開発する解析ソフトウェアを利用できるようになります。

IDLのランタイム・ユーティリティ。無償で利用できるIDL Virtual Machineを含むパッケージを、誰でもWebからダウンロード可能で、IUGONETが提供するコンパイル済みのIDLコードを実行することができる。