年次計画

2009年度~2014年度(第一期)

各研究機関が分散管理している観測データにメタデータを付与して一元的にデータベース化すること、それらの観測データを解析できるソフトウェアを開発することで、総合的な研究を推進するための基盤を構築しました。データベースを通じたデータの利用に関する実例を示し、これまで公開されてこなかったデータの公開(還元)も実現しました。

また、国内外アウトリーチの開催により、構築したデータベースと解析ソフトを国内外(特に発展途上国)に普及させ、サイエンスに関する国際ネットワークの創出を図りました。

2015年度~2020年度(第二期)

第一期に構築したデータベースと解析ソフトウェアを再考し、データの発見、詳細情報の取得、簡易解析、本格解析へとワンストップで接続するための新しいデータサービス「IUGONET Type-A」を開発・公開しました。また、データサービスで使われている標準化フレームワークを他分野のプロジェクトに応用しました。IUGONETが扱うデータ、サービスの普及、並びに、若手研究者の育成を目的として、国内外及びオンラインで解析講習会を開催しました。

2021年度

第二期に行ってきた人材育成、及び、STP分野の発展のためのデータ解析講習会の開催を継続します。データサービス「IUGONET Type-A」のシステム更新とメタデータのアップデート、及び、MATLABベースの解析ツールの開発・公開を行います。

2022年度

新しい超高層大気の再解析データの公開を支援します。また、IUGONETメタデータを利用したデータDOI付与のフローについて検討します。解析ツールでは、Pythonベースのツールの開発を開始します。

2023年度

EISCAT_3Dレーダー等の新しい観測装置で観測されたデータの公開を支援します。Pythonベースの解析ツールの開発・公開を行います。IUGONETメタデータを利用したデータDOI付与のフローを構築し、超高層大気データへのDOI付与に貢献します。

2024~2026年度

STP分野の様々なプロジェクトと連携し、多様なデータの公開を進めます。EISCAT_3Dに代表される新しい観測装置で取得されたデータの高機能解析ツールの開発を行います。共同研究により多様なデータの総合解析を行うと共に、国内、及び、アジア・アフリカ等の国々においてデータ解析講習を開催し、人材育成、国際ネットワークの構築に貢献します。