解析ソフトウェア SPEDAS/UDAS

SPEDAS (Space Physics Environment Data Analysis Software) は、IDL (Interactive Data Language) で書かれた太陽地球物理学分野における統合解析ソフトウェアです。米国SPEDASグループを開発母体とし、IUGONETはUDAS (iUgonet Data Analysis Software) としてプラグインを提供しています。


SPEDASには以下の特徴があります。

  1. データの所在地を気にすることなく、インターネットを通じて自動的にダウンロード

  2. データファイルのフォーマットを気にすることなく、表示や解析

  3. IUGONETを含む様々な地上観測・衛星プロジェクトのデータを並列表示

  4. 多彩な時系列解析の機能 (周波数解析,フィルタ処理など)

  5. データのアスキーダンプ,画像の出力

  6. 初心者でも利用しやすいGUIツールを搭載

  7. IDL商用ライセンスを必要としない SPEDAS Virtual Machine の提供


チュートリアル

SPEDAS/UDASの使い方を映像で見ることができます。



映像は2017年に開催した講習会の様子です。


この講習会では、講習会用テキスト「2012/03/05-11の太陽フレアイベントに関連した磁気嵐のデータ解析を例に」に沿って説明しています。操作方法はUDASおよびSPEDASの最新版と変更はありません。現在のバージョンに読み替えてご利用ください。


[動画前編]

1. 概要 SPEDASについて、CUIとGUI、ダウンロードとセットアップ、コマンドを調べる

2. IUGONETウェブサービス(IUGONET Type-A)を使ってみる

3. 解析ソフトウェア「SPEDAS」を使った詳細な解析に進む(tplot変数を使った解析1)

[動画後編]

3. 解析ソフトウェア「SPEDAS」を使った詳細な解析に進む(tplot変数を使った解析2, 3)

4. 応用編 太陽風パラメータ、GOES X線フラックス、SuperDARN, EISCAT, 流星レーダーデータ等のプロット


テキスト

SPEDAS/UDASのインストール方法と使い方は、以下のドキュメントに纏めています。

  1. Instructions for data analysis software (PDF, 7.1MB, 英語): 国外講習会でも利用しているIUGONETの共通テキストです。

  2. 講習会テキスト(講習会ページ): 各講習会で使用したテキストに沿ってSPEDASを学ぶことができます。


ダウンロード

UDASは基本的にSPEDAS標準プラグインとして組み込まれています。SPEDASをインストールすればUDASも自動的にインストールされます。SPEDAS本体は米国SPEDASグループのウェブサイトから入手することができます。UDASを個別にアップデートする場合は、以下の [ダウンロード] から入手してください。


[SPEDAS本体ダウンロード]

米国SPEDASグループのウェブサイト


[UDAS最新版ダウンロード]

UDAS s5.0.1 for SPEDAS 5.0 (2022/05/17, zip, 1MB, ※SPEDAS 5.0 に未組込)


[リリースノート]

UDAS s5.0.1では、GAIAモデルデータ、飯舘惑星電波望遠鏡(IPRT)の高時間分解能データ、及び、昭和基地400Hz誘導磁力計データのロードプロシジャが追加されました。また、GUIにユーザのNetCDFファイルをロードする機能が追加されました。

リリースノート



[UDAS以前のバージョン]

UDAS s4.1.2 for SPEDAS 4.1 (2020/11/05, zip, 1MB, ※SPEDAS 4.1 に未組込)

UDAS s4.1.1 for SPEDAS 4.1 (2020/11/04, zip, 1MB, SPEDAS 4.1 に組込済)

UDAS s3.01.1 for SPEDAS 3.10 (2018/12/03, zip, 1MB, SPEDAS 3.10 に組込済)

UDAS s3.00.1 for SPEDAS 3.00 (2018/05/14, zip, 1MB, SPEDAS 3.00 に組込済)

UDAS s2.00.3 for SPEDAS 2.00 (2018/02/12, zip, 1MB, SPEDAS 2.00 に組込済)

UDAS s2.00.2 for SPEDAS 2.00 (2017/12/31, zip, 1MB, SPEDAS 2.00 に組込済)

UDAS s2.00.1 for SPEDAS 2.00 (2017/07/31, zip, 1MB, SPEDAS 2.00 に組込済)

UDAS s1.00.1 for SPEDAS 1.00 (2014/10/28, zip, 1MB, SPEDAS 1.00 に組込済)

UDAS 3.00.3 for TDAS 8.00 (2013/12/24, zip, 1MB)

UDAS 3.00.2 for TDAS 8.00 (2013/08/18, zip, 1MB)

UDAS 3.00.1 for TDAS 8.00 (2013/06/07, zip, 1MB)

UDAS 2.01.1 for TDAS 7.01 (2013/04/16, zip, 1MB)

UDAS 2.00.2 for TDAS 7.00 (2012/11/29, zip, 1MB)

UDAS 2.00.1 for TDAS 7.00 (2012/04/16, zip, 1MB)

UDAS 1.00.1 for TDAS 6.00 (2012/02/10, zip, 1MB)

UDAS egg

UDAS egg は、SPEDASがまだ対応していない科学データを簡単にロード・解析するための、IDL/SPEDAS用のプログラム雛形です。マニュアルに従い、プログラムコード上にマークされた箇所(計10行程度)を書き換えるだけで、「自分のデータ」を即時に可視化・解析することができます。

Windows, Linux, Macに対応しています。IDLとSPEDASがあれば利用可能です(UDASの個別アップデートは不要です)。

自分のデータをIDLで解析したい・・、プログラムの書き方がよく分からない・・、プログラム作成よりももっと研究に時間を費やしたい・・

そんなあなたの「困った」を即時解決します。


テキスト

SPEDAS/UDASのインストール方法と使い方は、以下のドキュメントに纏めています。

  1. UDAS egg 操作マニュアル (PDF, 152KB, 日本語): インストールの方法とプログラム雛形の使い方を説明しています。


ダウンロード

UDAS egg はSPEDAS標準プラグインとして組み込まれています。SPEDASをインストールすればUDASも自動的にインストールされます。SPEDAS本体は米国SPEDASグループのウェブサイトから入手することができます。UDAS egg を個別にアップデートする場合は、以下の [ダウンロード] から入手してください。


[最新版ダウンロード]

1.02 for CDF/ASCII (2018/12/20, zip, 1MB, SPEDAS 3.00 に組込済), CDFとASCIIの読込みに対応, 書換え箇所を少なくして操作性を向上しました。


[以前のバージョン]

1.01 for CDF/ASCII (2018/05/28, zip, 1MB), CDFとASCIIの読込みに対応, 1.00のバグフィックス版

1.00 for CDF/ASCII (2018/05/28, zip, 1MB), CDFとASCIIの読込みに対応, ※バグを含むため非推奨



利用上の注意(SPEDAS/UDAS, UDAS egg 共通)

  1. SPEDAS/UDASはIDL6.3~8.5で動作することを確認しています。eggはIDL8.0以上とSPEDAS2.00以上が必要です。
  2. 実際のデータを利用する際は、必ず各データポリシーをご確認ください。データポリシーは、SPEDASでデータをロードした際に表示されます。
  3. UDAS(egg含む)は学術用途に限り無償でご利用頂けますが、創出された成果(図、解析結果、研究成果一般など)を、学会や研究集会の発表で用いる場合、あるいは、論文に掲載する場合は、IUGONETが定める利用規約に則して頂く必要があります。
  4. UDASおよびUDAS eggをベースにご自身がカスタマイズしたルーチンが、ご自身のパソコンのハードウェア、ソフトウェア、資産等に損害を与えた場合、IUGONETではその責任を負いかねます。
  5. UDASの一部の解析ルーチンは、ERGサイエンスセンター(https://ergsc.isee.nagoya-u.ac.jp/)と依存関係にあります。
    UDASを個別にアップデートする場合は、ERGプラグインも最新版のものにアップデートしてください。

謝辞

  1. SPEDAS/UDASの使用、開発にあたり、THEMIS Science Support Teamにご協力を頂いています。

  2. IUGONETは、ERGサイエンスセンターと協力しながらソフトウェア開発を行っています。内部磁気圏探査ミッションERG (Energization and Radiation in Geospace) では、データ解析ソフトウェアとしてSPEDASを利用しています。