地球環境科学における分野横断研究の最前線 - 分野横断研究のためのe-infrastructureとサイエンスへの応用 -

第221回生存圏シンポジウム

日時:2013/2/28-2013/3/1

場所:京都大学, 生存圏研究所木質ホール, アクセス

主催:超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究 (IUGONET)

研究集会の主旨

地球環境科学における分野横断研究の最前線 - 分野横断研究のためのe-infrastructureとサイエンスへの応用 -, 2013/2/28-2013/3/1

人類が生存可能な環境を維持するためには、様々な要素が複雑に絡みあった太陽地球間環境の正しい理解が欠かせません。例えば、今や世界的な関心事である地球温暖化は、その影響が地表面や下層大気に限らず、様々なプロセスを通して海洋や超高層大気にも現れ、また、長期的には樹木の年輪や鍾乳石、氷床コアなどにも記録として刻み込まれます。そのため、地球温暖化のメカニズムを解明し、将来的な抑制につなげるためには、太陽地球間環境の様々な分野の観測データを総合的に解析するような研究が重要です。一方、このような分野をまたがる学際的な研究を推進するためには、多様なデータに関するメタ情報のデータベース構築や、効率的な総合解析を行うためのソフトウェア等のインフラ (e-infrastructure) 整備が強く求められています。本研究集会では、地球環境科学における分野横断型研究の最前線や、研究を推進する上で欠かせないインフラ開発の現状・将来計画などについて幅広く議論します。

プログラム

地球環境科学における分野横断研究の最前線 - 分野横断研究のためのe-infrastructureとサイエンスへの応用 -

2013/2/28  開会

13:00-13:05開会の辞津田敏隆 (京大)
13:05-13:10趣旨説明谷田貝亜紀代 (京大)

2013/2/28  IUGONETプロジェクト報告     座長:谷田貝亜紀代 (京大)

13:10-13:25IUGONETプロジェクト 平成24年度成果報告谷田貝亜紀代 (京大)
13:25-13:40IUGONETメタデータの作成とアーカイブの状況堀智昭 (名大)
13:40-14:00IUGONETシステムの進捗と今後阿部修司 (九大)
14:00-14:20IUGONET解析ソフトウェア報告田中良昌 (極地研)

2013/2/28  学術情報に関する識別子 DOI, ORCID     座長:小山幸伸 (京大)

14:40-15:10学術情報に関する識別子の動向 (招待講演)武田英明 (国情研)
15:10-15:40学術情報のための著者識別子と著者同定 (招待講演)蔵川圭 (国情研)

2013/2/28  データ科学、データベース     座長:堀智昭 (名大)

16:00-16:20柔軟なデータ基盤のためのデータモデルとインデックスフリーなアクセス方法池田大輔 (九大)
16:20-16:40ICSU-WDS、および日本の科学データシステムを考える村山泰啓 (NICT)
16:40-17:00異分野科学データベースの横断的利活用技術是津耕司 (NICT)

2013/3/1  データ連携、データ統合     座長:阿部修司 (九大)

9:00-9:20超高層物理学分野における観測データのメタデータDBと著者IDの連携に関する調査小山幸伸 (京大)
9:20-9:40NICTサイエンスクラウドの現状とこれからの計画村田健史 (NICT)
9:40-10:00データ統合解析システム(DIAS)におけるメタデータ絹谷弘子 (東大)

2013/3/1  サイエンス成果報告 (1)     座長:田中良昌 (極地研)

10:20-10:40地磁気現象に関わる統計的調査 -日本における巨大地磁気誘導電流の可能性について源泰拓 (気象庁)
10:20-11:00Possible Solar Wind influence on Geomagnetic Pulsations and Earthquake eventsJusoh M. H (九大)
11:00-11:20太陽画像データに基づく、太陽紫外線放射量の活動周期変動の推定 -第23/24太陽周期極小期の異常な振る舞い-浅井歩 (京大)
11:20-11:40地磁気日変化に見られる超高層大気の長期変動について新堀淳樹 (京大)

2013/3/1  サイエンス成果報告 (2)     座長:新堀淳樹 (京大)

13:00-13:20Characteristics between the equatorial electrojet and neutral wind阿部修司 (九大)
13:20-13:40Relation between the local equatorial electrojet and global Sq currentHamid N. S. A. (九大)
13:40-14:00成層圏力学過程を通した太陽活動の地上への影響小寺邦彦 (名大)
14:00-14:20大気環境変動の統計解析システムの開発に関する研究濵口良太 (京大)

2013/3/1  サイエンス成果報告 (3)     座長:八木学 (東北大)

14:20-15:00低緯度熱圏中性風のサブストーム依存性堀智昭 (名大)
15:00-15:20オーロラ帯/サブオーロラ帯トラフの時空間変動の研究石田哲朗 (総研大/極地研)
15:20-15:40Coupling of electrons and inertial Alfven waves in the top-side ionosphereRun Shi (九大)
15:40-16:00THEMIS衛星-地上同時観測データを用いた脈動オーロラの研究佐藤夏雄 (極地研)
16:00-16:20グローバルMHDシミュレーションとSuperDARNから得られる電離圏電位分布の比較才田聡子 (ROIS)

 

世話人

田中良昌(国立極地研究所)

谷田貝亜紀代(京都大学生存圏研究所)

新堀淳樹(京都大学生存圏研究所)

堀智昭(名古屋大学太陽地球環境研究所)

 

問い合わせ

本研究集会に関するお問い合わせは iugonet-workshop-loc [at] iugonet.org へお願いします。