データサービス：IUGONET Type-A

IUGONET Type-A は、2016年11月に、第一期IUGONETで開発したデータベースの後継として公開された実践型ウェブサービスです。観測データを発見する、観測データについての詳細情報を得る、UDAS web により試しに観測データをプロットする、という流れをウェブ上で実現しており、本格的な研究に踏み入るためのきっかけをワンストップで提供しています。

また、それぞれの観測データについてどのように扱えばよいかの手法も提示しており、太陽地球系分野で広く使われている解析ソフトウェア SPEDAS/UDAS への橋渡しも実現しています。ユーザーの皆様の研究が、その先にある、研究成果の創出、新しい発見、知見の拡大、国際化といった、ハイレベルなステージに進展していくことを期待しています。

 

これまでの問題点と、ウェブサービスの公開による期待

これまでの太陽地球系科学の観測データは、観測を行った機関毎にデータベース化され、公開されるものの、実際に観測に関わった研究者やその分野の専門家以外にとって、データの詳細情報やその所在すら見つけることが難しいという問題がありました。この問題を解決するために、第一期IUGONETでは、観測データにメタデータを付与してデータベース化し、複数の機関で分散管理されている多種多様な観測データについての基本情報、公開元、所有者、利用ポリシーなどを、カタログ型サービスとして利用者に提供してきました。

次のステップとして、ビッグデータ、超高速通信、高性能媒体などに象徴される現代の高度情報社会では、膨大なデータから必要とするデータを選択し、活用していくこと (リテラシー) が求められています。

カタログ型から実践型への転換は、データ利活用のさらなる向上、データの新しい組み合わせの実現の機会を生み、情報化社会がもたらす分野融合型研究、データ駆動型研究を強く推進し、成果創出のスピードを向上させ、さらには、科学者と一般の人々が協調して科学テーマに取り組むことができる市民科学 (シチズンサイエンス) へ発展していくことも期待されます。

登録データの一例

*印は 解析ソフトウェアUDAS に対応しています。